れんこん
季節の食材のHOWTO 2022.11.21
アク抜きでこんなに色が違う!れんこんの変色を防ぐ下処理テクニック

秋から冬にかけて旬を迎える「れんこん」。サラダや煮物など幅広い料理で活躍してくれる食材で、薄く切ってシャキシャキ、大きく切ってホクホク、すりおろしてフワフワ…と、様々な表情を見せてくれるのも魅力です。
穴から「先(将来)を見通せる」という意味で縁起が良いとされており、お祝いの料理にも欠かせません。なのでおせち料理でも定番の食材ですよね。
そこで今回は、おいしいれんこんの見分け方と下処理の方法をご紹介。れんこんの美しい白色をキープするためのアク抜き方法もお届けするので、年末年始のお祝い料理にもぜひご活用ください!
下処理の前に!おいしいれんこんの見分け方
スーパーで新鮮なれんこんを見分けるには、以下のポイントをチェックしてみてください。
・ふっくらとしていて大きめのもの
・ずっしりと重みがあるもの
・表面に傷がなくツヤがあるもの
・カットされている場合は断面がきれいで黒ずんでいないもの
料理が美しく仕上がる!基本の下処理方法
ここからは、美しく仕上げるためのれんこんの下処理方法をご紹介します。
おせち料理などで美しい白色が料理に映える「れんこん」。れんこんの美しい白色をキープするには、アク抜きが必要です。
一方で見た目を気にしない家庭料理に使用する時や、色の濃い調味料で味付けをする場合は、れんこんのアク抜きは必須ではありません。しかし、アク抜きをしないとれんこんに含まれるタンニン(ポリフェノールの一種)が調理中に酸化し、黒色や茶色に変色することがありますのでご注意を。
上の写真は、左がアク抜きなしで茹でたれんこん、右がアク抜きしてから茹でたれんこん。左のほうが茶色っぽくなっているのがわかります。アクの多いれんこんの場合は、もっと濃い茶色になったり、黒っぽい色になったりすることも。
彩りがポイントになるサラダや、ハレの日の料理に使う時はこれからご紹介する簡単なアク抜きの方法を参考にしてみてください。
水に浸けるだけでもOK!簡単なれんこんのアク抜き方法
れんこんの簡単なアク抜き方法
れんこんのアク抜きは、実は短時間で完了!とても簡単なので、ぜひお試しください!
作り方

ピーラーを使ってれんこんの皮を剥く。(れんこんは皮ごと食べられます。皮ごと料理に使う場合は皮むきしなくてOK)
POINT
れんこんの白色を活かしたい場合は皮を剥いて調理するのが◎。
シャキッと食感を楽しみたい場合は、皮ごと調理がおすすめです。皮のほどよい歯ごたえがシャキッと食感を引き立ててくれます。


ボウルに酢水を作り(水500mlに対して酢大さじ1の量が目安)、[2]のれんこんを浸す。10分ほど置いたら酢水を捨て、れんこんを流水で軽く洗って料理に使う。
POINT
酢水に長時間浸すと、酸によるでんぷんの分解が進み、ぼそぼそとした食感になってしまうので注意。浸す時間は10分ほどにとどめましょう。
また、酢の匂いが気になる場合は水に15分ほど浸すだけでもOK。水を使う場合も長時間置くとでんぷんが流失してぼそぼそ食感になるため、浸しすぎには注意しましょう。
手軽に食卓に取り入れて♪れんこんを使ったアマノフーズのおみそ汁
けんちん汁や豚汁など、みそ汁の食材にもぴったりのれんこん。
もっと手軽にれんこんのみそ汁を楽しみたい方は、フリーズドライのみそ汁もおすすめです。
『まごころ一杯 定番ごぼうと蓮根のおみそ汁』は、しゃきしゃきとした食感が楽しいごぼうとれんこんを使った食べ応えのある一杯。大豆の旨みと糀の自然な甘さが調和した、まろやかな十割糀みそをブレンドした味わいが魅力です。かつお節や昆布などのだしの旨みが効いたおみそ汁の仕上げに、香りのかつおだしを重ねた「重ねだし製法」も、おいしさの秘密です。
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いろんな食感と味わいが魅力のれんこん。おいしいれんこんを見極め、簡単に下処理をして、美しいれんこん料理を楽しみましょう!
(文/笹沼杏佳、写真/中村英史)
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教えてくれた人
訪問調理師/子ども料理研究家
ごはんさん
累計1,500件以上のお宅を訪問し、各家庭の味に寄り添った簡単で身体に優しい料理を提案している。著書『数カ月先まで予約でいっぱい! 訪問調理師ごはんさんのどんどんおかわりする子ども大好きレシピ78』『訪問調理師ごはんさんの野菜大好きレシピ』等。
累計1,500件以上のお宅を訪問し、各家庭の味に寄り添った簡単で身体に優しい料理を提案している。著書『数カ月先まで予約でいっぱい! 訪問調理師ごはんさんのどんどんおかわりする子ども大好きレシピ78』『訪問調理師ごはんさんの野菜大好きレシピ』等。
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※ランキングは2022年5月~2023年4月の弊社流通出荷実績です。